こんにちは。石川県金沢市の総合広告代理店PR ENGINEの沼田です。
今回は8月10日から開始された回転ずし大手「あきんどスシロー」の、期間限定メニュー大トロ一貫100円についてです。
現状真偽不明ですが、直近に景表法に抵触する行為を2度行った企業への信頼についてなど考えさせられる内容になります。
きっかけは一件のツイート
8月10日、大トロ一貫100円を注文した方のツイートが投稿され大きな反響を呼んでいます。
シャリに対して明らかに乗り方がおかしいネタ。
リプ欄には他店舗に来店された方の大トロ一貫の写真が載っていますが、こちらはPOPに相違ない品質のものとなっています。
また、過去に来店した際にこんな酷い物が出てきたというような画像付きリプや、スシローだしな…というようなリプも散見されました。
また、元従業員の方の
「シャリが不自然、機械で握っているからこんなシャリは出ないはず」
「古い機械だとこんな風に出てきますよ」
「スイッチを入れてすぐに出てくるシャリがこんな感じ」
というようなやり取りも見受けられました。
直近で景表法に関連するトラブルを2件起こしているため、私もこのツイートを見たときは「スシローだし、また何かやらかしてもおかしくないな」と思いました。
現状ニュースとしても取り上げられていませんし、この画像に真偽については不明です。
真偽それぞれの法的措置
このツイートが真実の場合、再び景品表示法違反となります。
先の2件で落ちていたスシローへの信頼は更に落ちることとなります。
逆に虚偽のツイートだった場合、信用棄損や名誉棄損にあたります。
実際にインターネットにデマを流した投稿者が逮捕された事例もあります。
有名な事例では、「地震のせいで動物園からライオンが放たれた」とツイートした男性が偽計業務妨害罪の疑いで逮捕されたことなどではないでしょうか。
しかし、このツイートをした方はリプ欄で他の方と「こんな状態で出てきた」「また景表法かな」などの会話を交わしているため来店した店舗単店での問題とも捉えられます。
ビールの広告、その後
以前のコンテンツ「またしても景表法違反。スシローの虚偽広告について」で、私は「この短期間に二度も消費者を裏切ったスシローが今後どのような報告・謝罪・社内体制の強化などをするかは多くのニュースがあふれる中でも忘れずに追っていきたい出来事です。」と綴りました。
この大トロツイートをきっかけに、ビールについてはどうなったのかを確認しました。
ホームページのニュースに7月16日付で「7月13日からの 何杯飲んでも「生ビールジョッキ」半額キャンペーンに関するお詫びと再発防止策等のお知らせ(続報)」という記事が掲載されていました。
このお知らせによると、「今般閉店前の翌日準備のため、使用していない座席に掲出した事例等があり、新たに追加となった店舗などがございました」と記載があります。
営業時間中であれば、その未使用の座席に新しく来店した方が座ることは想像できなかったのでしょうか?
今後の再発防止策としては
(1)広告物作成について
① キャンペーン対象商品における販売期間表示ルールの徹底
② 広告物制作担当部署を含めた関連各部署におけるリスク判断も含めたチェック体制の再構築
(2)店舗での掲示について
① 店舗における掲示ルールの再徹底及び意識改善の実施
② ご指摘に対する事実確認の実施と真摯な対応の徹底
(あきんどスシローNEWS、7月13日からの 何杯飲んでも「生ビールジョッキ」半額キャンペーン に関するお詫びと再発防止策等のお知らせ(続報)より引用)
と記載されていました。
この中でも特に(2)① 店舗における掲示ルールの再徹底及び意識改善の実施はとても重要な事項だと思います。
本社内での防止策の徹底や再構築ももちろん大切ですが、最終的にお客様と接する店舗の統制がとれていなければ意味がありません。
やはり店舗レベルでの意識改革が必要だと考えます。
今後2件の景表法に関する件を踏まえてスシローが販促プロモーションに関して改善されていくことを願うと共に、自分自身の携わる広報物に対しても消費者に真摯か、分かりやすいか等しっかりと消費者の視点からも見て制作していきたいです。